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分散投資ってなあに?(1)

そりゃあ、投資商品に何でも分散すりゃあ~

分散投資でねえの?

┐('~`;)┌

 

(* ̄∇ ̄)ノはい、残念!

それ本当の「分散投資」じゃないです。

 

 

こんばんは、株侍(プロ)です。🙇

 

なぜ「分散投資」が投資の王道と呼ばれるようになったのか、お話しますね。

結構知らない人も多いので。

 

そもそも、

株式の価値は

企業の現在価値+将来生み出すであろう価値

という事はわかりますね。

 

ならば、

国の経済価値も

国の現在の経済価値

+将来生み出すであろう経済価値

と言える事もわかるかと思います。

 

となると

 

最も確率高く利益を上げるのであれば

最も確率高く価値が増加する対象に

投資すればよい。

 

という事になります。

 

それはどこか?

 

(* ̄∇ ̄)ノ答えは世界経済そのものです。

 

なぜ?

 

(* ̄∇ ̄)ノだって、少なくとも2050年までは世界の人口が増えるから。

 

なんですよ。(⌒‐⌒)

 

以前、日本の例でお話しましたが、

人口動態を知る事は、極めて大事な事です。

 

日本の年金問題も然りですが

人口動態はあらゆる事に影響を及ぼします。

 

日本にとっては都合の悪い「人口動態」ですが、世界全体にとってはプラスに働きます。

 

現在の世界の人口は73億人程度と言われています。

 

これが2050年目指して90~100億人に向かって増加していきます。

 

実に増加率は+30~40%

 

まだまだかなり増えますね。

 

物事は「量」と「質」の掛け合わせで決まります。

 

ここで言う「質」とは何か?

 

それは「生活水準の向上」です。

 

(#`皿´)だったら、日本人の生活水準は世界でもトップレベルじゃねえか!

 

(* ̄∇ ̄)ノまあまあ、話は最後まで聞いて下され、客人!

 

(* ̄∇ ̄)ノ厳密には、

 

「今の生活水準」

 

ではなく

 

「生活水準の向上(変化率)」

 

なんですよ。

 

簡単に言うと

 

貧しい人が豊かになっていく過程が、

最も成長率が出るんですよ。

 

それに次ぐのが、

(* ̄∇ ̄)ノ「技術革新を起こす事」ですね

 

これは単に「技術が優れていればよい」

という話ではなく

 

(* ̄∇ ̄)ノ優れた技術革新によって生まれた、「製品」「サービス」「仕組み」によって、自国のみならず、他国からも「継続的に」お金を出してもらえる事です。

 

この二つが合わさった最も代表的な例が

「高度経済成長期のかつての日本」

だったりします。

 

第二次世界大戦により大きく人口が減少し、家や家財道具も焼かれ、多くを失ったからこそ、失ったものを取り戻したい気持ちはとても強く、家族を増やし、より豊かに、と求めた結果、「東洋の奇跡」とも言える経済成長を遂げられた訳です。

 

余談ですが、日本とは敵対国だったはずの

アメリカからのバックアップがあったのも大きいです。

 

もちろん、

「中国、ロシアに対抗するための軍事的な砦」「経済成長した暁にはアメリカ製品を買ってくれるお得意さんになるはず」

という思惑はかったにせよ。

 

1971年までの

固定為替レート(1ドル=360円)がなかったら、日本はここまで成長する事はできなかったと思います。仮にこれが「1ドル=180円だったら」あるいは「変動為替レートだったら」

日本企業の売上は半分、利益は半分以下だったと思います。

 

もちろん、アメリカは大変したたかな国なので「丸々と大きく太らせて食べちゃおう」

と考えていたわけですが、日本人が「まさか、こんなにも勤勉で自己愛いが強いとは」と思わなかったらしく、日本製品に逆上陸され、「飼い犬に手を噛まれた」経緯があります。

 

それでさすがのアメリカも切れちゃったのが1980年~1990年台の「日米貿易摩擦」だったりします。

「自分達以外が、世界一になるのは許さない!」それがアメリカです。

 

まあ、「日本の不動産価値で、アメリカが二個買える」とか、「アメリカの富の象徴のロックフェラーセンター三菱地所が買っちゃったり、コロンビアピクチャーをソニーが買っちゃったり」日本人が調子にのり過ぎたのもまずかったんですが。

 

同じような流れで、今中国がやられています。

 

そう歴史に沿って考えると、今がわかりやすいでしょ(⌒‐⌒)

 

話を元に戻しますと

 

「世界経済(全体)が人口(量)×技術革新(質)によって、少なくともあと30年は成長を遂げる。」この確率が極めて高い。

 

これはお分かり頂けたかと思いますが

 

じゃあ、これを投資商品で網をかけるようにうまく捉えて、成長に沿って資産を増やしていくには、何をどう組み合わせるのがいいか?

 

これが本当の「(国際)分散投資」の考え方の原点です。

 

まずは「成長」と言えば「株式」です。

しかし、株価は景気のサイクルによって、大きく波を打ちます。

これでは、一番資金が必要になる(安全性を確保する)時に資産が大幅に減少してよろしくない。

 

そこで、「債券」が登場します。

債券の機能は「定期的に金利を確保する」他に、「金利が高いときに、その金利を満期までロック🔐する」という機能があります。

 

例えば、

今から30年前の日本の国債金利は8%ありました。世の中はバブル真っ盛り。

みんなで株を買い漁っていた頃です。

その後の暴落で、多くの人が財産を大きく失いましたが、国債(個人向け国債はこの頃ありません)を、買った人はどうだったのてしょう?

 

シンプルに税金を含まずに考えますと

5年後の金利水準は3%。

5%も金利は下がっています。

普通預金の人の金利は当然3%程度

 

しかし、国債を買った人は、その後5年間8%の金利をもらい続け累積で40%。

さらに、ここで、この国債を売却したとすると、理論上

残り期間5年×金利低下分5%=25%

の売却益が上がります。

 

合わせて実に65%のプラス

 

株式で半値以下になった人が多かった状況で、同じ期間で1.6倍強。

 

不況期(になる課程)に強い。

これが債券の特徴です。

 

これも加えてみましょう。

 

長くなってきたので、次回に続きます。