株侍Proが相場と世の中を斬る!

現役プロ証券侍が行う世直し! 戦国の世を生き抜く!

「投資」と「投機」の違いと考え方

「投資」と「投機」の違い

 

一般的な考え方としては

 

「投資」自分がいいと思う会社に賭けて、中長期で保有し、結果として売却する事で利益を得る

 

「投機」動きのいい銘柄で、短期的なさやを取るための売買を繰り返す事で利益を得る

 

的なあたりかと思いますが

 

端的に言うと

 

投資→「価値」に着目して売買する

 

投機→「値動き」に着目して売買する

 

もちろん、投資も最終的な売買は「価格差」を用いる訳ですが、

 

この二つの決定的な差は、ズバリ「価値を考慮するかどうか?」です。

 

つまり、例え最高値であったとしても、本来考えられる価格(価値)より安ければ買い、どんなに株価が下がっていても、本来の価値より高ければ買わない。

どれだけ多くの人が強気であったとしても、本来の価値より高ければ売りですし、どれだけ株価が下落していても、価値が更に下回るようなら売る。

 

これが投資の基本的な考え方です。

 

つまり、「目利き」がとても大事ですし、これが多少なりともできないと、それは投資とは言い難い代物になってしまいます。

 

対して、「投機」の場合

値動きを予測して売買しますので、「価値」はさほど考慮しません。

 

ここで「さほど」というのは

 

株価の動きは「長期」「中期」「短期」に分かれます。そして、その動きの主としての根元になるものがそれぞれ違います。

 

長期→会社の価値の推移

中期→会社の業績の方向性

短期→会社の短期的な人気(心理の変化)、もしくは需給(市場全体の動きの影響、単なる売買の結果等)

 

これをごちゃごちゃにしてる人は、投資に失敗してしまいます。

 

この

長期、中期の動きを狙う→投資

短期の動きを狙う→投機

と考えるとわかり易いです。

 

つまり、この3つの動きが見える人にとっては、「投資」であれ「投機」であれ、必然的にその動きを考慮して、より勝率と利幅を上げるからです。

 

これを違う見方をすると

長期→ファンダメンタルズ

中期→モメンタム

短期→チャート

をそれぞれ最も大事な判断要素とする事になります。実際には全て見た上で、判断するウェイトを変える訳ですね。

 

なので、投資家、証券マン問わず

「チャート」だけで判断される方も多いのですが、「それだけでは不足」という事になります。

まあ、適当にやるよりマシですが😅

 

そして、それぞれの判断力を高める事で

 

相場が一方通行の時→投資スタンス

相場が揉み合い(レンジ相場)の時→投機スタンス

相場が終わった時→株を手終って、債券で稼ぐ(投資スタンス)、あるいは空売り(投機スタンス)で稼ぐ

 

と使い分ける事で、より幅広く、確率を高めた投資(投機)ができます。

 

こんな感じで、

「仕組みや理論がわかればわかるほど、面白くなってもくるし、勝率も上がっていく」

 

これが、投資(投機)の本当の面白さです。😀