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株式相場雑感(8/21)

ここの所、相場は膠着状態。

 

週末の「ジャクソンホールFRB議長会見」と「G7」を前にして、米株はいくぶん上昇するも、日経平均は低い水準で往来相場。

 

この「ジャクソンホール」が、来月17.18日のFOMCに以降おける「利下げ」を占う上で、かなり注目されており、そのため、上にも下にも動きずらい。

 

それが今の状況を作り出しています。

 

では、この「ジャクソンホール」でのパウエル発言は「利下げ」継続を匂わすのか、匂わさないのか?

 

一般的には

「匂わす」→株価上昇

「匂わさず」→株価下落

と受け止められていますが

 

拙者の想定は

「結果がどうであれ、日米共に再度下値を試す二段下げの可能性が高まっている状態」

「しかし、その下げが一巡すれば、絶好の買場」

「ただし、銘柄を間違えない事が大事」

としています。

 

通常、一方通行的な動きは

短期なら2~3日

中期なら2~3週

位続く事が多いため

 

狙い所は

9月第1週後半か

9月第2週前半

となる可能性を見ています。

 

ただし

9月第1週週末には、米国雇用統計があるので、これが良くも悪くも変化点になる可能性があるため、注意が必要です。

 

いずれにしても、次回FOMCにおいては、0.25%の利下げは濃厚だと思われ、米国株は年末に向かっての上昇相場入りにつながっ てくるかと思われます。

 

日本株は消費税の関係もあり、10月頃に再調整の可能性はあるものの、年末に向けてある程度の全体上昇とハイテク系一部の銘柄の上昇が見れると同時に「不況下の株高」という言葉が出てくるような気がします。

 

日米共に、経済指標の好転が見られるのは来年の話。ただし、それが見えた時には株価は既にそれを織り込んでいます。

 

本来、株は「悲観、心配が高まっている時に買って」「楽観が行き過ぎている時に売る」ものです。

 

来週から、この「悲観のピーク」を見定める段階に入ります。

 

ちなみに、今回はトランプ大統領が引き起こした「人為的な景気悪化懸念」である事は以前申し上げました。

 

モノやサービスに対する需要は、「食い尽くされた」訳ではなく「先送りされた」だけです。

 

そして、後に浮上してくる「先送りされた需要」を最大限に「食い尽くす」べく、一定期間景気を燃え上がらせるために必要なのが、資金供給量の増加と低金利(金融政策)と減税や公共対策等の財政政策です。

 

そして、現在は先進国だけてなく、新興国も巻き込んで、金融政策と財政政策が、順次発動しつつあります。

 

ついに、米国も金融政策だけでなく、財政政策も視野に入れてきました。

 

この二つの政策には遅効性があるため、やり過ぎて景気活性化→バブル化する事も以前申し上げた通りです。

 

全ては予定通り進んでいます。

市場の強さで言えば

ナスダック>NYダウ日経平均

となりそうですが

 

なので、数ヶ月~1.2年間の中期的な動きは強気で見ていますが、中期的な動きと、短期的な動きは必ずしも一致しません。

 

それはあたかも、現在地と目的地はわかっていたとしても、その道のりはいくつかのルートが考えられる。どのルートを通るかは、その時の状況、例えば赤信号、工事中、事故等によって変化するが、目的地が変わる事はない。時に、目的地に向かうために、一時的に逆方向へ進む事もある。

例えば、一旦遠ざかって、しかも渋滞にもあったが、その先には高速の入口があり、そこに乗ってからは、徐々に加速し、あれよあれよという間に目的地に到着!

 

そんな感じのイメージです。

 

てことは、今は高速前の渋滞中ですね😅

 

最終的に大事な事は、

個人消費が拡大する事

企業の投資が拡大する事

政府の支出が拡大する事

 

これが=GDPの拡大=経済成長=企業業績の拡大=株価の上昇

 

という事です。

 

ただし、その恩恵を受けられる国、企業、個人には、かなりのバラツキがでると思われます。

 

それと、香港への中国の軍事介入の可能性ですが、トランプ大統領の口先介入で発生確率は低下しましたが、依然、捨てられないオプションです。

国慶節が10/1、G7サミットが今週末、ほぼ同じ日程で、中国全人代常務委員会、そして、その後初の香港でもが8/31

というスケジュールを考えると、やはり9月の1.2週目は要注意です。

と同時にチャンスを探る事になります。

ピンチとチャンスは裏表なので😁

 

さて、どうなりますかね?😁