「逆イールド」と「逆イールドカーブ」の違いと株式市場
またまた出てきましたね。
もう、3回目位ですかね?
「逆イールド」ネタ😁
「逆イールド」は経済のリセッション(悪化)のサイン
そういう記述をよく見るんですが
そもそも
「逆イールド」と「逆イールドカーブ」は似て異なる事をご存知でしょうか?
「逆イールドカーブ」なら、それは「リセッションの可能性が高い」と言えますが、「逆イールド」は状態が微妙に違いますし、意味合いは大きく違います。
また、不思議な事なんですが
「なぜ(状態が)そうなるのか?」
「なぜリセッションのサインと言えるのか?」の記述が全くと言っていいほど見当たらないです。
まあ、世の中の多くの人が「見方」や「仕組を知らない方が、「解釈」「判断」として今後も自身に有利に働くので、知らないままでいいんですけどね。
もちろん、ここに立ち寄って頂いている客人の方々には、これからお話しますのでご安心を😀
事前話ですが
「イールドカーブ」とは、その国の国債を年限別に並べてみた場合の傾き(カーブ状)を指し、通常時であれば、年限か長いほど利回りは高くなります。
まず、本当のリセッションのサインである「逆イールドカーブ」についてお話します。
今しがた申し上げたように
通常、
金利は期間が長くなるほど、高くなるのが当たり前です。
この辺は預金金利でイメージして頂くとわかり易いですし、金利はそもそも
金利=予想インフレ率+リスクプレミアム±需給
で決まります。
なので、経済が正常な状態であれば
期間が長くなるほど
予想インフレ率→徐々に上昇加速→プラス
リスクプレミアム→お金返してくれないリスク→徐々に高くなる→プラス
需給→金利上昇により評価額にマイナス→債券→株へのシフトが徐々に進む
となり、いずれの要因によっても、
「期間が長くなるほど金利は高くなる」
となる訳です
そして、「逆イールドカーブ」とは
通常とは逆で、
「期間が長くなればなるほど、金利が低くなっている状態」です。
これは国債金利の「一部」ではなく、「全て」において成立している必要があります。
そして、この意味合いは
これからリセッション(景気悪化)が長期に渡り起こるので、
それに伴い、中央銀行が「長期間に渡り」、「段階的」に、「大きく」金利を下げ続ける可能性が極めて高い。
という事を意味します。
つまり、「中央銀行が、それだけ大がかりかつ継続的に利下げを行う可能性が高いなら、景気はリセッションに入るに違いない」と市場参加者の多くが予測している状態で、これはこれまでのバブル崩壊直後には、確かに現れている現象です。
対しまして、「逆イールド」ですが
このイールドカーブのうち、全てが逆転していないが、一部が逆転しているのが「逆イールド」です。
以前
「イチブとゼンブ」でもお話しましたが、
「イチブ」と「ゼンブ」を混同してはならない!
という例が、
「逆イールド(イチブ)」と「逆イールドカーブ(ゼンブ)」です。
「逆イールド」が示すものは
ズバリ!
「これから数回に渡って、中央銀行(FRB)が短期金利を下げる可能性が高いですよ!」
実はこれだけです。👍️
拍子抜けしましたか?
なので、
「米国FRBが短期金利を下げる」というだけなのを、「世界がリセッション(景気後退)に陥る」と勘違いしている。
というのが答えです。
今はまだ、市場が「ええっ!😱マジで?」
とビックリしてる段階ですが
ここから
「『😱マジで?』じゃなくて、マジじゃん!🥶」
と勘違いを起こして急落してくれれば、
しめたもの。🤔
『夏の終わりの大バーゲン』
もしくは
『オータムフェア』
開催です!
ただし、いつも申し上げておりますが
市場、銘柄はよく吟味して下さいね。
自己責任なので😁
そうそう
多くのプロは、「逆イールド」と正しく言っているのですが、トランプ大統領はツイートで「逆イールドカーブ」と言ってますね。
仮に指摘かれたとしたら
「似たようなものだ!世界経済 が中国とFRBによってリスクにさらされている事に変わりはない!」
って、言い逃れするんだろうなあ~
と思います。
ということは、
わざと「カーブ」と言った可能性もアリアリですね。
恐るべしトランプ大統領(><)