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株式相場雑感(8/1)調整の予感

今朝がた、FRBの0.25%の利下げが決定しました。

 

めでたしめでたし🤗

 

なんて、ことはなく😟

 

さらなる追加利下げを示唆するものではなかった事、トランプ大統領が苦言を呈した事、

そしてNYダウが安かった事で、朝から大混乱😱キャ~

 

しかし、大引けまでにはほどほどに落ち着いた事で

 

めでたしめでたし🤗

 

って

 

果たしてどうかな?🤔

 

米国債イールドカーブ(年限別の金利状況グラフ)を見てみると。

確かに0.75%程度の利下げが行われると、逆イールドは解消し、正常な状態になる。

 

つまり、債券投資家は0.75%の利下げを市場に要求している状態。

 

もちろん、一度に0.75%も下げる事は通常ないので、あるとしたら0.25%×3回。

 

という事は、次のFOMCは9月17.18日、その次は10月29.30日。

ここでの利下げが順当かと。

 

ただ、この追加利下げを現在の所、FRBは想定していない。

 

しかも、次回FOMCまで一月半もある

 

となると

 

「催促相場」となるのでは?🤔

 

「催促相場」とは、政府や中央銀行が行う「景気刺激策」を要求するかのように、株価がその発表やその可能性が高まるまで下がり続ける現象です。

 

実際には、「景気刺激策」が行われなかった場合に備えて

 

機関投資家先物で「ヘッジ売り」を出す。

②投機筋が「政策決定」と株価の「V字回復」を狙って、先物、現物を使って、まず株価を叩いて売りと下げを誘発する

③それらの動きを「本当に景気が悪化するかも」と勘違いした個人投資家が売りを出すことで、さらに下げを加速させる。

 

そして、「悲観」が極まった所で投機筋は買い戻し、政策決定、もしくはその可能性が高まった所で、場合によっては買い仕掛け(先物と値嵩株を狙い打ちした買い)が入る事で株価が戻してくる。

 

というものです。

 

問題は、下落のタイミングやピークがいつころで、戻しのタイミングがいつ頃が想定されるかです。

 

そういう意味では、下落自体は「いつ始まってもおかしくない」が、今日の動きを見る限り、「いったんは利下げを好感するかも」とも思えます。

 

現在は日米共に決算発表中

 

それも来週にはほぼほぼ終わります。

 

となると、

 

8月中旬~9月初旬が要注意!

 

逆に拾いに行くには狙い所となるかもです。

 

あくまで目先の想定シナリオですけど・・・

 

ちなみに、今から20年前にも、米国は利上げ途中での利下げをやってます。

 

この時の利下げは0.25%×3回

しかも、わずか1.5ヶ月の間に行っています。

 

この時の市場の反応は

 

1回目 利下げ後 日米共に下落

 

2回目 利下げ近辺 日米共に反発

 

3回目  利下げ後 日本調整米国上昇

 

というパターンでしたが、

 

米国は2回目の利下げの辺りで高値を更新。ダウよりナスダックの上昇が強く大きく、そのままIT相場の最終段階に突入。

 

日経平均は上昇しても直前高値手前まで戻すに留まり、完全に上放れするまでにさらに3~4ヶ月ほどかかっています。

 

さて、今回はいかに?