株侍Proが相場と世の中を斬る!

現役プロ証券侍が行う世直し! 戦国の世を生き抜く!

株式相場雑感(8/5)今回結構大事!

今日も開幕から下落

 

事前に想定していた事とはいえ、かなりスピードが早いですね😅

 

今回の調整の特徴はいくつかあるが、明らかに複数の市場を連鎖させる形で、「仕掛け的な」売買が入っている点が見受けられます。

 

特に今日目立ったのは「日本株」と「為替」これを投機筋が連鎖的に売り込んでいる感じが見て取れました。

 

わずか一週間で日経平均にして1300円の大幅下落。率にすれば6%程度とはいえ、わずか一週間で日本経済、あるいは企業業績の見方が大幅に悪化した訳ではありません。

 

株価の変動には、

①ファンダメンタルズつまり、業績的な変化やその理由があって上下動する場合と

②テクニカル、つまり、需給によって上下動する場合、そして、

③モメンタム、勢いと訳される事が多いが、つまり、相場(投資家)心理とその変化

によって引き起こされます

 

相場の動きを正しく理解するには、この3つの要素がどう働いているのかを分解して考える必要があります。

 

今回の場合は

②投機筋が「株価」と「為替(ドル)」に同時に売りを仕掛ける事によって

①「円高で企業業績が悪化する」という、もっともらしいシナリオを提示する

③それにより、機関投資家のヘッジ売りを誘発し下げを加速。また、信用やデリバティブの投げ売りを誘う事でさらに下げが加速。

そして、

④それを真に受けた人達が、投げ売りさせられる展開となる。

 

という構図ですが

 

実はこれ、投機筋が仕掛けた「嘘から出た誠(作戦)」であり、④の段階で①で仕掛けた投機筋が反対売買して、最終的には逆に買いを入れて往復で利益を取ってくると思われます。

 

しかし、多くの投資家はこういったメカニズムを知らずに真に受けてしまい、逆をやり易いです。

 

ちなみに、今日の引け前に多少値戻ししたのも、投機筋の反対売買が一部入ったものと思われます。

 

株価の短期間での上下動の最大要素は「投資家の心理変化」である事が多いです。

 

世の中で人の感情や思い(思い込み)ほど、いい加減なものはありません。

 

今回も、兆候は事前にありましたが、お気づきになったでしょうか?

 

この武論具でも書いていますが

 

半導体の一部(2020年問題対応のためのPC需要)と、より大きな、半導体のその他需要、そして設備投資回復に対する勘違いと勇み足が生じていた。

 

②先週木曜日の段階で、投機筋による下値を試すような、日計りの仕掛け売りが入っていた。

(この日の動きが投資家に悪い学習をさせてしまい、21000円割れで買いを入れた方も多かっただろうと思われます。モノの見事にトラップの役割を果たしたと思われます)

 

③FOMCが終わり、次のFOMCまて一月半の空白期間がある。次の利下げは余程の経済環境の悪化が想定されない限り、そこまで行われる事はない。

 

④通常、一年で最もモノが売れるのは年末(商戦)であり、その時に売るモノを生産(増産)するのは、だいたい10月頃から。

なので夏の商戦向けにモノの生産が終わった今、つまり8~9月は生産系の経済指標がよく出てこないのは当然。反発するための材料は出にくい時期と言える。

 

つまり、以上の4点から投機筋が「ここて売り込めば勝てる」と判断したと思われますし、それを予測しているからこそ、拙者はその動きをできるだけ利用するように動いています。

 

問題は、「下値はどの辺りか?」「いつ頃下を打ちそうか?」「ターゲットはどこを攻めるのが効果的(確率が高い)か?」

 

という事になります。

 

それを想定しながら、微調整をしていくのが、ここからやる作業です。

 

さてと

 

今日の状況見てると、なんか「底打ち感」を感じませんね。

多少の戻しは出るかもですが、そこでの「リバウンド狙いの買いを巻き込んで、もう一発売られる」というのは、よくあるパターン。

 

てことて、とりあえずのメドですが、

 

①20300円前後

20347円(18/03/26)

20315円(19/02/08)

20289円(19/06/04)

 

②20000円前後(心理的な節目)

 

③19000円前後

18948円(18/12/26)

19000円前半(2017年8~9月頃)

 

現時点では、このいづれかを想定しています。

 

ただし、先ほど書いた通り

 

「人の思い込みほどいい加減なものはない」

 

という事ですし、ここからの下値は、その「思い込み」と「勘違い」で付けてくるのて、決め打ち(一発勝負)はお勧めできません。

 

買いのターゲット候補を見ながら、「いい位置」に入ってきたものを、拾っていく感じですかね?

 

そして、段階的に買うスタンスが好ましいです。

つまり、二段階買い付けが有効かと。

 

打診で買って、単価の引き下げ効果がある所まできたら、もう一発買う。もちろん下げ止まりのサインや全体の流れ、位置を見ながらになります。

 

さて、真夏のバーゲンがもうすぐ始まりそうてす。開催期間はそれなりの期間となりそうですね。

 

くれぐれも、せっかちになったり、相場心理に振り回されないように。

 

そして、ターゲットも間違えないように。

 

特にハイテクハードウェアは、直近期待感で買われた分、剥げるのに多少時間かかるかもです。その分、大きく下げた所は、今度こそ本当の買い場になるかもです。

 

システム、ソフトウェア、サービスも、下げればその分お買い得てすね。

業績は週末の日経新聞に出ている通りですが、日経の捉えているポイントが、後々いい意味で微妙に違うような😅

 

てことで、なかなかプロっぽい話になって来たでしょ。

 

なぜ拙者が結論だけを書かずに、相場に関わる話を包括的に書いているか、ご理解頂けてきたでしょうか?

 

 

「相場は趣味と実益を兼ねた知的ゲーム」

ですよ。

 

 

狩りの季節までもう少し

 

獲物を仕留めるハンターのつもりで

 

慌てない。慌てない。

 

冷静に、したたかに(⌒‐⌒)