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インデックス運用とアクティブ運用

世の中インデックスファンドが人気のようですが・・・

 

果たして・・・

 

これから先、それはどうかな?🤔

 

インデックス派の意見は

①運用コストが安い

②指数連動なのでわかりやすい

インデックス運用がこれまで効を奏している

 

という事かと思われますが

 

「これまでの常識」が「これからの非常識」になるのが株式市場

 

具体的にメカニズムを申し上げると

 

相場は三段構成で来る事が多いです

株式運用を例にとります。

ファンド運用の方は、「運用」をそのまま「ファンド」と読み替えて下さい。

 

①「金融緩和」をきっかけにした「金融相場」

   つまり、「金余り状態」と「金利の低下」から、資金が株式市場に流れ込み、極端に言うと「何でも上がる」

    →言うなれば「割安感の解消」

    →インデックス運用が効果を発揮

 

②「金融相場」と「業績相場」の混在

    全体的な底上げは進むが、全ては上がらない。 高業績の銘柄が選好されると共に、徐々に将来性(成長性)の高い銘柄が選好される。業績の悪い銘柄は買われ過ぎた反動で売られる。

     →インデックス運用はまだ使える

     →しかし、アクティブ運用がそれを上回る

    →しかし、この後でアクティブ運用も

         調整時に大きく下がる。

     →一部のアクティブ運用はここで脱落

     →投資家はアクティブ運用はダメだと

          勘違いする

 

③「業績相場」から「成長一辺倒相場」へ

     この最終局面は特殊

     メインターゲット(成長性の高い銘柄)は

      ひたすら上昇し、それ以外はそれを買う

       ために売られる。多少業績はよくても、

      株価はそれを織り込んでいるために

      上がらず。インデックス投資で割高に

       なった銘柄は相場に反して売られる。

       →インデックス運用は冴えない

        →ターゲットを囲ったアクティブ運用が

            圧倒的なパフォーマンスで上回る  

 

④いくら成長性があっても、

     もはや説明がつかないほど上がった時

     下落が始まる。しかし、多くの投資家は

     それを「買いの好機」と勘違いする

     →インデックスだろうが、アクティブで

          あろうが、もはや無駄。

     →ただし、同じインデックス、アクティブ

         でも、高格付債券運用はここからが

         効果をフルに発揮!

 

んで、ここまでこの「武論具」を読んで頂いている方は、お分かりの通り、今は②と③の間の調整局面ね。

 

つまり、

①いつ、いかなる時も有効で手間いらずな運用手法など存在しません。

これは「国際分散投資」「インデックス運用」でもそうです。

資産が半分や2/3になっても、一時的(数年間)ならいいや!と思えるなら止めませんが😁

 

②運用対象や手法を決めるのは、あくまで相場(その時の経済、相場の流れと状況)であり、「好み」や「これまでうまく行ったから」というのも通用しません。

 

③「相場」を「自然」に置き換えるとわかり易いです。いくら人間の知性や技術が発達しようとも、「自然」を利用する事はできても、「自然」に逆らえばどうなるか?

言うまでもありませんね。

 

④「コストが安い!」は勝つための決め手にはなりません。「安物買いの銭失い」という言葉があるのをお忘れなく。

ただ、「コスト(金)をかければよい」というものでもありません。

全ては「費用対効果」です。

コストをケチって、「十分な利益を上げられない」「確率の低い博打を選択する」「相場反転時に逃げ遅れて致命傷を負う」

 

そんな方をこれまで数多く見てきてますよ😅

 

可能であれば、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の比較をグラフ化して見てみるといいです。

 

様々な局面で、どのような差異がつくかを

 

それがかなり勉強になりますので🤔

 

つまり、「道具は使いよう」

 

適切なタイミング、水準で「ターゲット」を囲い込む事ができれば、

ほとんどの局面で、アクティブがインデックス(「パッシブ」とも言います)に圧勝します。

 

ただし「アクティブ」は諸刃の剣!

 

相場末期で買えば「インデックス」以上にやられます。

また、「ターゲット」を外せば、「インデックス」と反対の動きをする時もあります。

 

ここに注意が必要です。😀